校長より生徒の皆さんへ【第21回】

おはようございます。
校長から生徒の皆さんへ、第21回目の言葉です。

 

9月22日(木)

生徒の皆さんへ

 

「上品」とか 「下品」とか

 私たちは日々生活する中で「上品」とか「下品」という言葉を使わないだろうか。一般的に、言葉遣いや所作、服装などがしっかりしている人のことを「上品な人」といい、その逆に汚い言葉や良くない言動などをする人を「下品な人」ということがある。

ところで、そもそも「上品」や「下品」とは、誰が決めるのだろうか。例えば、食事の時にテーブルを汚さず綺麗に食べるのが日本で良いとされていると思うが、外国へ行けばテーブルを汚して食事するほうが良いとされる国もある。また、フォークやスプーン、お箸などを使わず手で食事をする国もある。

日本とは異なる文化・常識があるからだ。もっと身近なところでは、口が悪く下品と思われがちな人でも実際にその人と接すると全く違う印象を持つことがある。容姿や言動だけでなく、その人と実際に接することで受け止め方も変わるのだ。つまり、多様性の理解を深めることが重要になるのだ。
人は他人に対する評価や優劣を決めたがる傾向があるのだが、上品や下品などは、人が人を勝手に判断しているということである。他人の勝手な判断に左右されるのでなく、自分自身が適切に判断することが大切なのだ。

もちろん、自分自身も同じで、自分の物差しで人を判断するのでなく、自分自身の姿をしっかりと捉えて、他人の意見にも耳を傾け、手を取り合い、そのうえで適切な判断をすることが大切なのだ。幾つになっても忘れてはならない心掛けだろう。

私たちは、偏見や固定観念など先入観で物事を判断せず、常に自己を見つめ、この世の在り方を問い続ける姿勢を持ち、そして当たり前のように生きている毎日が実は当たり前ではなく、様々な人に支えられ生かされている、ということに気づく毎日を送ることが大事ではないかと思っている。

校長 中村三喜

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