校長より生徒の皆さんへ【第23回】

おはようございます。
校長から生徒の皆さんへ、第23回目の言葉です。

 

9月29日(木)

生徒の皆さんへ

 

いよいよ夏休みとそれに続く期末休みは明日で終了です。

この長期間の休暇を、皆さんは一人ひとり違った過ごし方をしたと思います。それぞれが充実した休みであったならいいのですが、誰もが完璧だったとは言い切れないのではないでしょうか。

何かが足りなかったと思う人は、再開する学校生活の中で、その足りなかったと思う部分を取り戻してほしいと思います。自分の休みは10月に少し食い込んでしまったと捉えて、頑張りを少し延長すればいいのです。簡単なことです。何事も前向きに、ポジティブに考えましょう。

 

この長期休暇中の校長からの一文は今日で終了します。ちょっとだけでも皆さんの参考になるものがあったならうれしい限りです。次回は冬休み期間中を予定しています。

 

 

「共創力」

 

共創という言葉は、2004年にミシガン大学ビジネススクール教授、C.K.プラハラード氏とベンカト・ラマスワミ氏が共著「The Future of Competition: Co-Creating Unique Value With Customers(邦訳:『価値共創の未来へ―顧客と企業のCo-Creation』)」で提起した概念といわれている。企業がさまざまなステークホルダーと協働して共に新たな価値を創造する概念”Co-Creation”の日本語訳だ。

昨今、ビジネスの場でよく用いられ、経営方針に掲げる企業もあるが、「多くの人が協働し、新たな価値を創造すること」はビジネスの場だけでなく、私たちの日常生活にとっても非常に大切なことだろう。

「多くの人が協働し、新たな価値を創造する」ためには、その根底に「他者との違いを認めること」が必要だ。しかし、現代の社会では、様々な情報が行き交い便利になった反面、その多くの情報が錯綜し、他者に排他的になってしまう面、また、多くの情報の中で「自身がその中で何を選び取るべきか、どうあるべきなのか」を迷い、自身の可能性に気づけないままに周囲に合わせてしまう傾向も否めない。

真の「共創」は、自分自身の可能性や価値を自覚し、そして、他者の可能性や価値も同様に認めた先に存在するものであると思う。現在、世界では多様化・グローバル化が加速しており、我が国においても文化・価値観の異なる方々との「共生」はその重要度が高まっている。

また、昨今の新型コロナウイルスの対応をめぐっても、多くの意見が飛び交い混乱を極め、私たちの日常は目まぐるしく変化をしている。

このような苦境であるからこそ、他者との違いを受け入れ、認め、共に答えを導くことが大切なのだ。それらの繰り返しによって「共創力」が高まり、新たな価値が生まれ、皆が心豊かに生きることができる社会の実現が叶うのだと思う。

校長 中村三喜

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