9.10(火)目の前の仕事
2024年9月10日(火)
生徒の皆さんへ
そろそろ秋の虫が鳴き始める季節となってきました。皆さんもこれまでの暑さから少しは解放されるでしょう。その変化に合わせて皆さんも変化しましょう。
夏休みの残り20日間を有意義なものにしましょう。これまで充実した休みを送ってきたと思える人は、それを最後まで続けましょう。不十分の休みを送ってきてしまったと思える人は、残り20日間で取り返しましょう。
それができるかできないかは、皆さんの気持ちの持ち方次第です。皆さんはこの世の中でただ一人の人なのですから、皆さんに代わる人はいないのです。だから、皆さん自身が取り組まなければ、皆さんの進歩も前進もないのです。
ここまで来たら、言い訳などせずに頑張ってみましょう。結局は、それが充実した夏休みと思える結果をもたらすのですから。
「目の前の仕事」
“この仕事は向いてない““自分の求めている仕事とはちょっと違う”。そんな決断を下して職を替える人も多いと思う。
誰もがそれぞれの適性を発揮できる仕事を得られれば、これほど喜ばしいことはない。けれども、最初から天命の職と思える仕事に就くのは稀有のことと言えよう。
とはいえ職を転々としても、適性がさらに活きるとは限らず、ミスマッチの連続という状況に陥ることもある。
では、自分の適性を見極めるにはどうすればよいのか。一つ確かな方法は、余計なことは考えず、今、目の前の仕事に精一杯の努力を尽くすことである。
その仕事が適性にあうものかどうかは分からない。それでも本気で取り組むうちに予期しなかった面白みが生まれ、天職との出会いになる可能性もある。何より、全力を傾けた自分自身に満足できることは間違いない。
常に迷いを抱いて仕事を品定めするよりも、与えられた仕事に傾注し、きょうの充実感を味わう。それがより確かな人生の歩みにつながるのではないだろうか。学びの場合も同じだと思う。
校長 中村三喜