3.14(金)楽しむ

2025年3月14日(金)
生徒の皆さんへ
 

「年度末・新年度をつなぐ休み期間を迎えて」

 毎年この時期を迎えると、新たな学期に入り生徒それぞれが抱く夢が実現されれば素晴らしいと思う。
 ただ、夢の実現には、まずもって行動することが必要だ。迎える新学期は、自信を持って、胸を膨らませて。チャレンジをスタートさせたい。
 新たな年度では、夢の実現のために、自分を省みて自分の強みを活かすことに専念してはどうか。いかなる妨げが生じようと断固たる覚悟を持って自分の道を進むことである。
 とはいえ、どんな人間でも時には弱くなる。弱くなればすぐに諦めや妥協が頭を過る。そんなものに屈しないよう、自分の夢を具体的な目標に落とし込み、実行の計画を立てよう。この夢は自分の幸せだけではない、お世話になった方々への恩返しでもあるのだから。
 

「楽しむ」

 自ら進んで始めた習い事やスポーツも、なかなか上達しなかったり、勝負に負けてばかりいると、次第に嫌気がさしてくる。そして、ついにはやめてしまうということがお互い往々にしてある。
 だが、何事もすぐに成果があがり、うまくいくということはそうあるものではない。自分なりの工夫、努力をひたすら続けていくしかないのである。
 そのとき継続の助けとなるのは、やはり楽しいと思えるかどうかであろう。最初は楽しかったものも、出来映えや他人の評価、あるいは勝つことばかりに囚われる様になっては苦痛に感じられてくる。
 始めた頃の気持ちに戻って、とにかく楽しんでみよう。肩の力を抜いて、ただただ楽しむ。楽しければ苦にならなくなり、またやろうという意欲も湧いてくる。そんな日々を積み重ねてこそ実力が育まれ、自らの血となり肉となっていく。そうなればおのずと結果にもつながっていくに違いない。 楽しむ心が継続を促し、継続が真の力を生むのです。
 
注)「校長から生徒の皆さんへ」の一文は本年3月31日をもって終了します。これまでに皆さんにいろいろの言葉を届けてきました。機会がありましたら一つでも読み直してもらえれば有難いですし参考になると思います。今後は、別の形で皆さんに訴えるものを記してみたいと思います。

校長 中村三喜

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