3.28(金)耐える

3月28日(金)
生徒の皆さんへ
          

「耐える」

 今の人たちは、自らの力で道を見出そうとしないで、誰かが何とかしてくれるのを待っている。とても依頼心が強くなっている。
 依頼心が強いということは稚ということである。いつも誰かに頼り、誰かのせいにして、自分のことしか考えない。子供たちばかりでなく、そうした親もたくさんいる。
 人間とは不思議なもので、諦めた瞬間に意識は別の方向に向かってしまうものである。思いが薄れてしまえば、そこで目標への道は閉ざされてしまう。
 自分がダメだと思えばダメになってしまう。他人が何と言おうと、自分自身が強く信じてやらなければ前に進まない。
 生きていくことは、辛いことのほうが圧倒的に多い。でもその苦しさに耐え、努力を積み重ねることで、きっと喜びを感じることができる。努力は決して自分を裏切らない。
 苦しい状況に陥った時に、「頑張って耐えるんだ」と自らを励ますのは大切なことだ。しかし、その一方で、「人生は苦しいことのほうが多いのだから、今が普通なんだ」と思うのも方法ではないだろうか。要はものの見方、考え方だ。

校長 中村三喜

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