在校生の方へ
学校から在校生の皆さまへのお知らせを掲載します。
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2023年9月25日(月) [NEW]
校長より生徒の皆さんへ【第4回】
おはようございます。
校長から生徒の皆さんへ、第4回目の言葉です。2023.9.25(月)
生徒の皆さんへ
「後悔」
この世に永遠というものはない。どんな形であれ、身近にいるすべての人との別れがいつかは訪れる。
そのことは、お互いの頭でわかっているのだけれど、実際は、いつまでも生きてくれるのが当たり前であるかのように思い、振る舞っている。そして、失ってはじめて、その存在のありがたさ、かけがえのなさを思い知る。喪失感や寂寥(せきりょう)感を身をもって味わい、“もっとこうしておけばよかった、ああしておけばよかった”と悔やむことになるのである。
ほんとうは、日々感謝の気持ちを伝えたり、いたわりの言葉をかけ合えばいいのだけれど、なかなかそうはいかないのが人間だともいえよう。けれども、それでは失ったときに後悔するばかり。
もちろん、どんな言葉や心を尽くしたとしても、なお悔いは残るかもしれない。だとしても、少しでも後悔をしないように、当たり前のことが決して当たり前ではないということを、常に意識していたい。そして、同じ時を共に過ごせる今日一日、この瞬間を精一杯、大切にしていきたい。
校長 中村三喜
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2023年9月22日(金) [NEW]
校長より生徒の皆さんへ【第3回】
おはようございます。
校長から生徒の皆さんへ、第3回目の言葉です。2023. 9. 22(金)
生徒の皆さんへ
「原風景」
この歳(71)を迎え、久しぶりに昔よく通った道や遊んだ場所を歩いてみると、幼い頃の記憶がよみがえり、懐かしさや、すっかり変わってしまった風景への哀惜、もう二度とあの頃には戻れないのだという寂しさなど、さまざまな思いがこみ上げてくる。
同時に、家族や友だち、その時身近にいてくれた人たちの姿や言葉が思い出されて、それらが自分の物の見方や考え方の原点になり、今日まで折々に支えとなってきたことに改めて気づかされる。
変わりゆく時代の中で、人は時に過去をたどり、いつまでも変わらない自らの原風景に立つ。そうすることで自分を確かめ、明日に希望をつないで、新たな人生を紡いでゆけるのだろう。
そして、自分の生きた証もまた決して消えることなく、必ず誰かの心の風景に刻まれてゆくはずである。できることなら、その人が苦しいとき、迷ったときに立ち返る拠り所となって、勇気を与えられるような、そんな生き方をしてゆきたい。
周囲の大切な人たちの心に、自分はどんな風景を残すことができるのだろうか。
校長 中村三喜
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2023年9月21日(木) [NEW]
校長より生徒の皆さんへ【第2回】
おはようございます。
校長から生徒の皆さんへ、第2回目の言葉です。2023.9.21(木)
生徒の皆さんへ
「興味」
“こんなことができたらきっと楽しいだろうな”、“自分もやってみたいな”。ともすれば日常に流されがちな日々の中で、ふと心を惹かれることに出会うことがある。
そんなとき、“いつか機会があれば・・・・”といってやり過ごしたのでは、結局、何も変わらないまま終わってしまうことになりかねない。
確かに、初めてのことに手を出すのは億劫だったり、忙しくて時間が割けないという思いや、自分にできるだろうかと躊躇する気持ちも湧いてくる。だが、人生を充実させて生きるために大切なことは、やりたいことが見つかればやっていくという積極的な姿勢ではないか。
せっかく興味を抱いたのなら、一歩踏み出し、思い切ってやってみよう。そこからこれまで経験できなかった新しい世界が開け、日々の生活にも新たな彩りが生まれてくるにちがいない。
何よりいけないのは、やっておけばよかったと、あとで悔やむこと。人生は一度しかないのである。
校長 中村三喜
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2023年9月20日(水) [NEW]
校長より生徒の皆さんへ【第1回】
おはようございます。
校長から生徒の皆さんへの言葉を期末休み中も掲載いたします。
本日が第1回目の言葉です。
2023.9.20(水)
生徒の皆さんへ
明日から期末休みに入ります。前期を振り返って、どんな思いですか。ちょっともの足りなかった人は後期頑張りましょう。気持ちを切り替えて取り組めば、たいがいの課題は達成できるでしょう。
前期それなりに頑張った人は、後期もそれを持続してください。さらに一段高い目標がクリアできると思います。
どちらも、自分のペースを守り、続けることが大事です。応援しています。期待しています。
「慣れ」
初めて何かに取り組むときには、誰もが緊張感を持ち、基本に忠実に、間違えないようにと十二分に気を配る。
そして、難しさに嫌気がさしたり、行き詰まったりしながらも、少しでも上達しようと自分を励まし、何度もやっているうちにだんだんうまくなってきて、いつのまにか意識しなくてもスムーズに運べるようになる。
だが、慣れというものは怖いものである。それはいずれ、ともすると惰性に変わっていく。惰性に流されて行くようになれば、油断や気のゆるみが生じ、思わぬ大きな失敗を招きかねない。また、そこで進歩が止まってしまうことにもなろう。
大事なのは、慣れても慣れないことである。経験を積んで覚えたコツを生かして要領よく進めつつ、一方で、当初の緊張感と熱意を失わない。この微妙なバランスをとっていくところに、失敗を未然に防ぎ、自らをさらに向上させていくところに、失敗を未然に防ぎ、自らをさらに向上させていく勘所があるのではないか。
慣れてきたなと感じたら、ときに初心に立ち返り、常に日に新たな気持ちで事に当たるように努めたい。
校長 中村三喜