校長より生徒の皆さんへ【第11回】

校長より生徒の皆さんに第11回目の言葉です。

 

2024年3月29日(金)

生徒の皆さんへ

 

「時間」

 「楽しすぎて時間の経つのも忘れる」「忙しすぎて時間が足りない」「今日も一日が長い」。

ともすれば人は時間に対して様々な不平を言う。けれども、不平等だらけの世の中で、最も平等なものが時の流れであろう。

たとえば一日の長さは、世界中同じで、老いも若きも関係ない。天才も凡人も、富める人も貧しい人も変わりなく、しかも、過去も現在もやはり同じ。古代ローマの人々も、中国の皇帝も、現代人と同じ長さの一日を生きていたわけである。

それを時が経つのが早いと焦ったり、遅いと愚痴を言ったりするのは、人の勝手な受け取り方ではないだろうか。本来、時間を使う自分の心がけの問題であろう。

肝心なのは時間の支配者は自分だと自覚することである。活用法を工夫して、効率重視に徹したり、あえて何もしなかったりと、そんな実験もしてみればよい。試み次第では、有効な時間の使い方が新たに発見できるかもしれない。

常に充実した時を演出できる人でありたい。そんな「時の名人」ともなれば、人生も大きく変えられよう。

校長 中村三喜

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