校長より生徒の皆さんへ【第19回】

校長より生徒の皆さんに第19回目の言葉です。

 

2024年4月10日(水)

生徒の皆さんへ

 

「人財」

 親にとって、子供はいつまでたっても子供である。たとえ成人しても、子供が父親になり母親になっても、元気でやっているだろうかと気にかかる。もし辛い思いをしていれば、我がこと以上に心配し、代われるものなら代わってやりたいと思う。それが世の親の気持ちであろう。

希望に胸を膨らませて新入生、新入社員が入ってきて10日。皆、そうした親の思いを一身に受け、愛情をもって育てられ成長してきた人達である。その人材をいかに導き、育てるか。後進の指導、育成は人生の先輩として果たすべき役割であり、責任である。

とはいえ、速く成長してほしいと願うあまり、少しでも気になるとあれこれ口を出し、世話を焼くのは好ましくない。良かれと思ってすることが、かえって本人のためにならないこともある。放任もいけないし、過保護でもいけない。難しいことだが、その見極めが求められよう。

いずれにせよ大切なのは、一人ひとりすべての人が、両親をはじめたくさんの人に愛情を受けたかけがえのない人だということである。そのことを常に意識してその人と向き合いたい。

校長 中村三喜

 

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