校長より生徒の皆さんへ【第31回】

校長より生徒の皆さんに第31回目の言葉です。

 

2024年4月26日(金)

生徒の皆さんへ

 

「日常」

 毎日が同じことの繰り返し。単調な生活でつまらない。お互いときにそんな日常に不満を抱くことがある。

しかし、コロナ問題や今回の能登半島地震のように、何か事が起こると、人は、それまでの平凡な毎日がいかに貴重なものであったかに気づかされる。人生で出遭うさまざまな不慮の出来事は、当たり前がどれほど幸せなことかを知る機会でもあるといえよう。

大切なのは、事もなく過ぎていく日常のありがたさを噛みしめること。そして、そのうえで、日々を新たな気持ちで送ることではないか。

たとえ同じことの連続のように思えても、まったく同じ毎日というものはあり得ない。よく見れば周りの自然は時々刻々に移り変わっているし、人も今日は昨日より一日経験を重ね、物事に習熟することにもなる。心の持ち方次第やり方次第で、繰り返される日常の中に新しい発見や進歩や楽しみを見出すことができるのである。

昨日と変わらぬ朝と夜を迎えられることに感謝したい。変わらぬところに喜びを感じて、変わらぬ一日一日を精一杯大切に過ごしたい。

校長 中村三喜

 

 

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