校長より生徒の皆さんへ【第33回】

校長より生徒の皆さんに第33回目の言葉です。

 

2024年4月30日(火)

生徒の皆さんへ

 

「引き受ける」

 学校や職場や日常生活で、周囲の人に何か事を頼まれる。あなたを見込んでとか、君にしかできないと言われたら、自信がなくても、つい引き受けてしまうのがお互い人間の一面だろう。

そしてともすると、やっぱり自分の力量では無理だ、断ればよかったと悔やむ。約束の期日が近づくにつれどんどん気が滅入ってきて、現実から逃げ出したくなる。

だが、よく考えてみれば、あてにされるうちが花。声がかからなくなったら確かに楽にはなるけれど、一方できっと淋しくなるに違いない。

だから、いったん引き受けたからには後悔したり、逃げ出したりするのはやめよう。一度逃げてしまうと、次もまた逃げ出してしまう。そうなってはそのうちに信用を失って、もう誰も頼ってくれなくなる。

これは自分の可能性を拡げる絶好の機会が与えられたということ。頼りにされたことを意気に感じ、その期待に応えるべく、とにかく精一杯取り組みたい。

そうしてこそ成果もあがり、自らの新たな力、成長の糧となっていくのである。

校長 中村三喜

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