校長より生徒の皆さんへ【第34回】

校長より生徒の皆さんに第34回目の言葉です。

 

2024年5月1日(水)

生徒の皆さんへ

 

「絵は自在に」

 子どもが描く絵はいずれも天才の冴えがある。ところが小学生になり、中高生から大人へとなるにつれて、次第に描けなくなってしまう。

うまく描かなければという焦り、恥はかきたくないといった緊張。あるいは、技法を知らないからという言い訳や理屈が邪魔をして、筆が一向に進まなくなるのである。

絵を描くコツは、こうした上手に描こうという捉われから、まず己を解放するところにあるのではないだろうか。他人の目を気にせず、自分らしさに徹すれば、描く楽しさを思い出し、再びうまく描けるようになるに違いない。

人生も同じで、幼少のころ思い描いた将来は自由自在であったはずだ。それが年を重ね、学年の階段を上がるうちに、過去の成績や他人との比較、社会の価値観に影響を受けて、つい思考が窮屈になっていく。失敗作にならないよう汲々としてしまうのかもしれない。

自分の人生の絵を描けるのは自分だけ。大切なのはその絵を自在に描くことではあるまいか。さあ、今こそ、夢のある絵を描いてみよう。

校長 中村三喜

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