7.12(金)この一日

2024年7月12日(金)
生徒の皆さんへ
 
 実質明日から夏休みに入りますが、皆さんにとって毎年迎える夏休みに同じ夏休みはありません。
それだけに、自分の成長に合わせた夏休みの目標や目的を明確にして、長い休みを充実したものにしましょう。
 その時大事なことは、途中で諦めてしまうような目標ではなく、続けられる目標を設定することです。「塵も積もれば山となる」であって、少しづつの集積が大を成すのです。
 「続ける」ことができれば、結果につながります。自分のペースを守って自学自習を続けてみてください。皆さんの人生にとって必ず役に立つと思います。また、「人のために役立つ」仕事や手伝いなどの経験もいいのではないか思います。 
休みは長いですから、体調には気をつけて、自分のペースを守って頑張りましょう。
 
そして、私から全員に対してお願いです。いいですか、「ルール違反は絶対にしない」こと。若い皆さんのこれからの人生を台無しにしてしまいます。
 
 今日から毎日(土・日曜を除く)皆さん宛に一文を送ります。何か参考になればと思います。
 
 

「一日一日を大切に」

 私たちの日々の暮らしは、当たり前の小さな幸福に囲まれている。仕事前に飲む一服のお茶、休み時間に同僚と語り合う時間、そして家族との団欒。生徒であれば、学校での友達との語らい、教師との触れ合い。
 いや、それ以前に、朝起きて目一杯に伸びをして息を吸える、大きな声で笑える。好きな所へ自由に出かけられること、それ自体なんて素晴らしいことではないか。
 ところが、それは当たり前ではなく、小さな幸福がかけがえのないものだと知るのは、きまってそれらが失われる間際で、手放した後の哀しみは計り知れない。平和と健康はそれほど「有り難い」ものなのである。だからこそ、一日一日を大切に生きたい。「諦めた」「後でやろう」「もう駄目だ」などと安易に言ってはならない。
 当たり前の一日を過ごすべく闘っている人が多くいる中、感謝の心もなく、自分自身に悔いが残る一日を過ごしていては、もったいないと言えるのではないか。
 一片の雲もない美しい朝。いつものように一日が始動する。それは当たり前のようでいて当たり前ではない。謙虚な気持ちで一日一日を、そして一年一年を、さらに一生を送りたい。
 本年8月19日で満80歳を迎える私の実感です。

校長 中村三喜

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