7.24(水)暗示
2024年7月24日(水)
生徒の皆さんへ
「暗示」
よく雨男とか晴れ女という。その人がいると急に雲行きが怪しくなったり、反対に、雨の予報だったのが不思議と降られなかったり、それが幾度か重なるうちに、自分は雨男だとか、あの人は晴れ女だと信じるようになる。
冷静に考えれば、その人がいるからといって天候が変わるはずはない。巷間、口にされるいわゆるジンクスなども同じ類であろう。ただ、そうしたことをすべて非科学的だとして、頭から否定する必要もまたないのではないか。
もちろん頑迷に陥って、他人の言葉や助言に耳を貸さなくなってはいけない。しかし、何かを自分に言い聞かせ、暗示にかけることで、心に安寧、平安がもたらされるのである。
例えば、あることがきっかけで自分は運が強いなと感じる。そんな出来事が一度ならず起きると、それが確信に変わり、ついには揺るぎない信念となる。そうすれば、自分は運が強いのだから必ずうまくいくはずだと動じることなく事に処すことができて、さらなる成功に結びつく。
何かを心の支えとしてそれを信じることも、力強く、心穏やかに生きていくためには大切なことだと言えるのではないだろうか。
校長 中村三喜