7.31(水)共に生きよう
2024年7月31日(水)
生徒の皆さんへ
「共に生きよう」
「共に生きる」とはどういうことでしょうか。友人や家族と仲良く生きようということでしょうか、また、助け合い、支え合いながら生きようということでしょうか。
私たちは家族や友人など、多くの人々と共に生きています。しかし、そんな私たちはその家族や友人をどのように見ているでしょうか。
まず自分という自我(自分が正しいと思う心)を通して見ているのではないでしょうか。もし、そうであれば、真の意味で「共に生きている」のではなく、自分という世界と違う世界を生きている存在、つまり、家族だから一緒にいる、仲が良いから、気が合うから一緒にいるということになってしまう。
しかし、この自我に執着し続ける自分という存在、つまり、どうしようもない自分であることに気づき、それを受け入れて生きていく・・・・。そのことに気づいた瞬間、自分の傲慢さが弾け飛び、他人を「自分と同じ」として平等に見ることができるようになるのではないでしょうか。
「共に生きる」とは、他人を「同類」という自分と全く平等な存在、また、尊い命を生きている存在であることに気づき、そうした他人を「仲間」として同じ世界を生きていくことです。
そうしたことに気づくことができたなら、他人に対して傲慢でなく、また、気後れもなく、「仲間」として自分と平等な存在として接して「共に生きていく」世界に出会うことができるのではないかと思います。
校長 中村三喜