8.1 (木)喜び

2024年8月1日(木)
生徒の皆さんへ
 
 まだまだ、夏休みは続きます。熱中症は勿論健康には注意をして、納得いく休みを送ることを期待しています。
 そして、お願いしておきたいことがあります。誰であってもルール、マナーは理屈抜きに守るべきものです。心に緩みが出ないように気をつけてください。
 

「喜び」

 心を込めてつくった料理が家族の人に美味しいと言ってもらえたら嬉しい。企業人であれば、試行錯誤を重ねて開発した商品が認められ、世に受け入れられれば、今までの苦労も吹き飛ぶ。
 その時全力を尽くした満足感もあるけれど、何より嬉しいのは、自分の行いが人の役に立ち、喜んでもらえたと実感できることである。人に喜びを与えることに喜びを感じる。それは人間の持って生まれた一つの本性だといえよう。
 その、人間が本来持っている優れた特質をお互いに今どれだけ発揮しているだろうか。自分のことしか関心がない、自分の損得が最優先、そんな姿に堕してはいないか。
 自分を犠牲にしてまで他人に尽くす必要はないが、人を喜ばせたいという思いで、自分にできることを誠実に、懸命に行うことは大事だ。
どうすれば周囲の人に喜んでもらえるかを常に考え、行動する。一人ひとりのそうした生き方が、それぞれの生きる励みにつながっていく。
 そして、そこから潤いと笑顔に満ちた家庭や学校、職場、また社会が生まれてくるのである。人に喜ばれることを喜ぶ心をお互いに持ちたいものだ。
 

校長 中村三喜

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