9.3(火)引き受ける

2024年9月3日(火)
生徒の皆さんへ
 
 

「引き受ける」

 学校や職場、日常生活で、周囲の人に何か事を頼まれる。あなたを見込んでとか、君にしかできないと言われたら、自信がなくても、つい引き受けてしまうのがお互い人間の一面だろう。
 そしてともすると、やっぱり自分の力量では無理だ、断ればよかったと悔やむことになる。約束に期日が近づくにつれどんどん気が滅入ってきて、現実から逃げ出したくなる。
 だが、よく考えてみれば、あてにされるうちが花だ。声がかからなくなったら確かに楽にはなるけれど、一方できっと淋しくなるに違いない。
 だから、いったん引き受けたからには後悔したり、逃げ出したりするのはやめよう。一度逃げてしまうと、次もまた逃げ出してしまう。そうなっては、そのうちに信用を失って、もう誰も頼ってくれなくなる。
 これは自分の可能性を拡げる絶好の機会が与えられたということだと思う。頼りにされたことを意気に感じ、その期待に応えるべく、とにかく精一杯取り組みたい。
 そうしてこそ成果もあがり、みずからの新たな力、成長の糧となっていくのである。
 

校長 中村三喜

一覧に戻る