9.25(水)必然

2024年9月25日(水)
生徒の皆さんへ
 

「必然」

 あの出来事がなかったら、あの人の一言がなかったら、まったく違った道を歩んでいただろうと思うことが、誰にでもある。
 そんな出来事や人との出会いを、たまたまだと考えるか、こうなるようになっていたと考えるか、それによって、心のありようや日々の生き方に大きな違いが生じてこよう。
 お互いの人生には、忘れたくても忘れられないこともあれば、無意識に通り過ぎてしまう些細なこともある。嬉しいことも、二度と味わいたくない辛いこともある。だが、そうした出来事はみな偶然ではなく必然だと思う。そうすれば、あらゆることを受け入れ、その意味を見出し、自分の進むべき道をひらいてゆけばよいという諦観と心の平安が得られるのではないか。
 新たな日を迎える毎日、そこでどんなことが起こるのか、どんな出会いが待っているのか。いずれにせよ、自らの受け止め方が、それら一つひとつの価値を決める。何が起ころうと、今ここにこうしてあることを喜び感謝しつつ、すべての体験を、わが人生を輝かせる宝としてゆきたいものである。

校長 中村三喜

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