12.20(金)あなたの喜びを喜んでくれる人

12月20日(金)
生徒の皆さんへ
 

「あなたの喜びを喜んでくれる人が必ずいる」

 「二人で泣けば悲しみは半分になり、二人で喜べば喜びは倍になる」という言葉を実感する人も多いのではないだろうか。
 私たちは、自分にとって嬉しいことがあった時、自分だけが喜んでいるのでは少し物足りないし、誰にも相談できない悩みや苦しみを抱えていると、 気持ちが参ってしまうものだ。「自分は一人ぼっちだ」「自分をわかってくれる人がいない」という思いを抱えた生活は、辛く苦しいものだ。
 「そんなことはない。自分は一人でもしっかりと生きていける」という人もいるかもしれない。でもそんな人でも、重い病気にかかった時、 本当に悩み苦しい思いをしている時など、同じ悩みや苦しみを持っている人からいただく励ましやアドバイスは、非常に心強いものではないだろうか。
自分の喜びや悩みを共有してくれる人がいると実感できる時、「ありがたい」と思うものである。このように「一人ではない、わかってくれる人がいる」ということは、生きていくうえでとても大切なことだ。
皆さんには自分のことをわかってくれる人がいますか。「いる」と実感できる人は 幸せな人だと思う。しかし、残念ながら私たちは、「自分のことをわかっている人がいる」と気づかず、ともすれば、「誰も私をわかってくれない」といって自分の殻に 閉じこもり、素直に生きられないのではないか。
 悩み苦しい時には「自分は一人ぼっちだ」と拗ねた気持ちになってしまい、「孤独」な世界を生きているように思ってしまう。本当は多くの人が支えてくれているのに、そのことに気づかず、生かされている自分を忘れ、自分だけが生きていると思ってしまいがちなのが私たちだ。
 自分を客観的に振り返ってみてはどうだろうか。

校長 中村三喜

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